IOCとは
仙台市宮城野区岩切地区は、他地域からの転入で人口が急増しています。IOC(岩切おもしろ倶楽部)は
、楽しみながら地域を学び、世代間交流を図ることをコンセプトに活動しており、転入者が多くても、
地域住民の連帯意識を低下させず、地域を活性化させることを目的としています。
当クラブは2015年に活動を開始し、現在10人の会員が中心となって、催しの企画・運営を行っています。内容は
毎回異なり、餅つきや音楽鑑賞会を開いたり、ぶらっと街歩きをしながら神社や寺を見て回って、地域のことを
学び直したり、農家の庭先で芋煮を食べたりと、さまざまです。ポスターや回覧板などで広報していてどなたでも
参加できます。
岩切に40年も50年も暮していても、わざわざ地元について学んだことはないという方も多く、「改めて自分たちの町の
ことを知ることができて、うれしい」などのご意見が多く寄せられています。この学びの場は、地域住民が持っている
技術や知識などを活用する場でもあり、地域内の達人や団体のみなさんにゆるやかに関わっていただいています。
みんなと一緒に楽しいことをすれば、初対面でも平気で話すことができます。また別の日に出かけた先などで会えば
「こないだは、どうも」と挨拶を交わすことができます。
東日本大震災の発生時には、地区内でも住宅が全壊したり、道路が陥没するなど大きな被害がありましたが、
地元町内会で炊き出しをしたり、食材を提供し合ったり、庭の井戸を貸してくれたりと住民同士で手を取り合う
ことの大切さを痛感しました。そのためには日頃から互いの顔を覚えていないと、いざというときに気にかけ
ようがありません。どういう人が地域にいるかを分かっておくことが大事です。顔を覚えることがいろんなことの
根っことなります。IOC(岩切おもしろ倶楽部)は、地域の魅力やおもしろさを再認識しながら、支え合うことが
できる地域づくりに励んで行きたいと思っています。
(月刊 地域支え合い情報 VOL.69 2018.5 紹介記事より抜粋)
IOC(岩切おもしろ倶楽部)規約をご確認ください。